オストメイトの生活を楽しむためのWEBマガジン WiSH MAGAZINE | [スポーツ・活動]


ストーマを保有していることで活動に制限はありません。
いくつかの注意点に気をつけて様々なスポーツや趣味、仕事を楽しめます。
最初は、体力の回復にあわせて散歩などの軽い運動からはじめ、体を慣らしていきましょう。
ただし、ストーマを傷つける様な激しい運動(柔道やレスリングなど)は避けましょう。
また腹筋を強く使う運動については医師と相談してください。



※ 運動でたくさん汗をかくと、装具の皮膚保護材の水分吸収能力を超えるため、粘着力を低下させてしまうことがあります。
このような場合は装具の交換を早めるなどして、排泄物の漏れなどのトラブルを予防するようにしましょう。

注意点

○ スポーツの前にはストーマ袋内の排泄物は処理しておきましょう。
○ 動きの激しいスポーツをするときは、ストーマベルトや腹帯などを使用すると装具が安定します。
○ 過度に腹圧がかかるスポーツや格闘技などは、ストーマ旁ヘルニア発生の可能性があるため医師、ストーマ外来で相談したほうがよいでしょう。
○ 大量の汗や水の中に入るスポーツでは皮膚保護材のふやけが進んでしまう場合がありますので、
 装具交換を一日早める、面板の外周に防水テープを貼るなどの調整をしましょう。





オストメイトの生活を楽しむためのWEBマガジン WiSH MAGAZINE | [災害時の対応]


災害はいつ起こるかわかりません。
いざという時にストーマ保有者が困らないように、災害に対する心構えや準備をしておきましょう。



◆災害時の備え

○ 災害用として約10日分のストーマ装具と、装具交換に使用する物品を非常持ち出し袋などに入れて備蓄しましょう。
○ 災害の状況によっては、備蓄していたものを持ち出せないこともあります。可能ならば身内などの家に数枚保管してもらうとよいです。
○ 灌注排便法をしている場合は、実施するための場所と水の確保が難しく継続できない状況が
 考えられますので自然排便法に切り替えられるように準備をしましょう。
○ ストーマ装具は、いつも使用しているものが支給されるとはかぎりません。既成孔式の面板を
 使用している場合は、ホールカットができるように練習をしておくとよいでしょう。
○ 使用しているストーマ用品名をストーマ保有者が言えるようにしておきます。
  それが難しい場合は、ストーマ装具の箱の製品名や製品番号が記載されている部分を切り取り手帳などに携帯し、いざという時に提示するとよいでしょう。
○ オストメイト非常用携帯カードに記入して携帯すると便利です。



◆備蓄をする物品リスト

○ ストーマ装具(面板はホールカットをしておく)10日分 ※ 数枚はすぐに使用できる状態で常に携帯しておきましょう。
○ 他に使用しているストーマ用品(練状皮膚保護材、粉状皮膚保護材など)
○ はさみ
○ ウェットティッシュ・ティッシュ・ゴミ袋など
○ 「装具の商品名・製品番号」「装具の販売店・電話番号」「かかりつけ病院・電話番号・主治医」などを書いたメモを一緒に入れておきましょう。



定期点検を欠かさずに

非常用持ち出し品は年に1~2回定期的に点検し、その際に新しい装具と交換しましょう。



情報やアドバイスについて

日本オストミー協会の会員は災害時に装具供給などについて、いち早く正しい情報やアドバイスを受けることができます。